日本の会社にいたとき、ボルダリングサークルを主宰していた。
その時に相談されたことを参考に初心者に向けてハンドケアについて書きたいと思う。
ボルダリングが終わった後のハンドケア
ボルダリングを始めたばかりの人は、まだ手がチョークや岩のごつごつに慣れておらず
皮むけやヒリヒリになることがあると思う。
そういう人にお勧めなのがワセリンを塗ることだ。
湿潤治療という言葉をご存じだろうか。
傷口の内部に消毒薬を入れることを避け、再生組織を殺さないように創部を湿潤状態に保ち、なおかつ感染症の誘因となる壊死組織や異物を十分除去(デブリードマン)し、皮膚常在菌による細菌叢を保持し有害な病原菌の侵入を阻害することで創部の再生を促すものである。
Wikipedia[湿潤療法より]
2019/04/01/11:50(インドネシア時間)
要は、皮膚の細かい傷くらいだったら消毒をしないでラップなどで常に潤った環境を作ってあげると綺麗に再生するということだ。
ジョンソンエンドジョンソンのバンドエイドがこの湿潤養生を利用して販売している絆創膏で有名だ。
かといってラップで手をぐるぐる巻いたら日常生活に支障をきたしてしまう。
ということで、ボルダリングが終わった後のお勧めのハンドケアは
- 手にワセリンを塗ってあげる。
これで皮膚の表面に薄い油膜を作ってやり、皮膚本来の再生力に任せる。 - 血の出るような傷がある部分にはJNJのバンドエイドを貼る
という方法が一番直りが早い。
お勧めのワセリン
薬局に行けば白色ワセリンが200円くらいで売っているが、
ジャーに入っているので若干衛生的な心配がある。
個人的におススメはチューブタイプのもの。
持ち運びしやすく使いたい分だけ絞り出して使える。
サンホワイト
国内で買えるワセリンの内で一番純度が高い。
顔に塗ったりもできる。
プロペト
サンホワイトより純度は多少低いが
内容量が多くやわらくて、冬場でも使いやすい。
手に塗るだけであればこちらで十分。
市販のハンドクリーム
市販のハンドクリームは塗らない方が良い。
余計なものが入っていて、細かい傷にしみる可能性がある。
それに肌は排泄機関であって、何か上から塗ったところで吸収はされないので、
「ホワイトニング効果!」とか「Q10入り!」は全く効果が無いと私は思っている。
なのでやはりシンプルなワセリンがお勧め。
石油由来ということで嫌煙している人がいるが、純度の高いものであれば赤ちゃんにも使えるし
皮膚科の医療現場でもワセリンが使用されていて、一番安心とおもう。
以上、私のおすすめハンドケア方法を紹介した。
ボルダリングを続けていくうちに手の皮が厚くなってきて、その心配もなくなってくるので、
是非ワセリンを併用しつつクライミングの練習を続けてほしい。